日本資本主義の父と謳われる渋沢栄一を主人公にした、NHKの新大河ドラマ「青天を衝け」

こんばんは。岡本みつなりです。

日本資本主義の父と謳われる渋沢栄一を主人公にした、NHKの新大河ドラマ「青天を衝け」。昨日、第3話が放送されました。とても素晴らしい作品で、視聴率も良いそうです。

渋沢栄一は、私の地元北区に住んでいたこともあり、さらに、その書「論語と算盤」は、私の座右の書と言える一冊で、大河ドラマのテーマとなっていることをとても嬉しく身近に感じています。

かつて渋沢栄一が本邸を構えた飛鳥山には、先月、23区内初の大河ドラマ館「渋沢x北区 青天を衝け 大河ドラマ館」がオープンしました。開館に先立つ内覧会に私も参加させて頂きました。館内に入ると、吹き抜けの大きな窓から暖かな日差しが。密を避けるため、事前予約制となっており、室内も広々としたスペースが確保されています。展示室には、大河ドラマの撮影等で使用した衣装や小道具をはじめ、俳優陣のサインなどが展示されています。

一風変わっているのが、渋沢栄一が2024年に新一万円札の顔となる事にちなんだ「なりきり一万円札」。証明写真機のようなブースで撮影すると、自分の顔写真が1万円札の肖像風に加工された画像が出来上がり、スマホに送付されます。

前述した「論語と算盤」は、渋沢栄一の哲学がぎっしり詰まった講演録です。私は8年前に衆議院議員に当選した直後から、この「論語と算盤」を研鑽するための超党派の国会議員勉強会を主催しています。この勉強会の講師は、渋沢栄一の玄孫である渋澤健さんです。

勉強会の中で、健さんが常々強調されているのが、“と”の力。「論語“か”算盤」ではなく、「論語(現代で言えば道徳)“と”経済」という、一見すると相反するものを両立させていくところに新たな価値が生まれる、という考え方です。

渋沢栄一の哲学の基本・人生の目的は、「皆を豊かにする」ということだと理解しています。

国連が取り組むSDGs(持続可能な開発目標)の基本理念「誰一人取り残さない」と一致する価値観です。世界的な新型コロナの流行や気候変動など、先が見えない現代こそ、この渋沢栄一の哲学が、持続可能な社会を構築するための光明になるのではないか、との思いを日に日に強くしています。

実は、この大河ドラマのもう一人の主人公とも言える徳川慶喜氏は、北区のお隣の豊島区巣鴨に居を構えていました。現在では、記念碑が立てられています。巣鴨駅南口からすぐの白山通り沿いにありますので、お近くをお通りの際は、ぜひご覧になって下さい。

1928年(昭和3年)11月に録音された、88歳の渋沢栄一がラジオで語った肉声を聞いたことがあります。第一次世界大戦から10年後の当時、世界が不安定な中で、とても力強い声で次のように語っていました。

「一国の利益のみを主張せずに、政治経済を道徳と一致せしめて、真正なる世界の平和を招来せんことを諸君とともに努めたいのであります。」

国会議員として、非常に重要な指導です。この渋沢栄一の言葉を命に刻み、さらに誠実に働いていきます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

岡本みつなりのアバター 岡本みつなり 衆議院議員

米ケロッグ経営大学院修了。ゴールドマン・サックスを経て、公明党衆議院議員(4期目、東京12区選出)。衆議院経済産業委員長。元外務大臣政務官。元財務副大臣。 東京29区(荒川区全域・足立区西部)総支部長。矢沢永吉さんの大ファン。

目次