北区では5/10から75歳以上の方へ接種開始予定。国として歯科医師にもご協力頂き接種体制強化が必須。

こんにちは、衆議院議員の岡本みつなりです。

2月17日から医療従事者の方々を対象に先行接種が始まった新型コロナのワクチンは、4月22日時点までに、約250万回の接種が完了しました。

私が住む東京都北区では、先週金曜日(4/23)から75歳以上の方々へワクチン接種券が発送開始されました。5月6日(木)から予約受付、5月10日(月)から接種開始となります。また、65歳〜74歳までの方には、5月10日にワクチン接種券が発送開始となり、5月24日(月)から接種開始となる予定です。

5月以降は1,000万回分のワクチンが、毎週輸入される予定となっており、ワクチン不足は間もなく解消される見込みです。これまではワクチン不足がボトルネックでしたが、在庫が増える5月中旬以降は、接種体制が追い付かなくなることが懸念され、今後どのように接種体制を拡大するかが重要です。

海外の例を見ると、イギリスでは、ボランティアの方が短時間の研修を受けて注射を打てるようにしています。また、アメリカでは薬局やドライブスルーでもワクチン接種を受ける事ができます。しかし、安全安心を求める日本においては、まずは普段から注射を打っているプロの方々に加わって頂く事が最重要と考えます。

先日の予算委員会で私は、自衛隊の医師・看護師(合計約2,000人)にワクチン接種に協力いただくことを河野ワクチン担当大臣に要請しました(2/12)。そしてこの度、東京や大阪などの大都市において、政府主導で大規模接種場所を設置し、自衛隊の医官にも協力を依頼する方針となりました。

加えて私は厚生労働省に対して、歯科医師にもワクチン接種に協力をお願いすべきと要請してきました。歯科医師の皆さんは、日常の診療で頻繁に麻酔注射を行っていますし、様々な感染防止策を施しており、厳重に注意を払われています。実際にコロナ禍で、歯科医院で感染拡大したケースは確認されていません。

日本には約10万人の歯科医師がいらっしゃいます。日本歯科医師会も、正式に協力の意向を発表しており、私の地元(東京都北区、豊島区、足立区、板橋区)の歯科医師さんにお話しを伺うと、多くの方が喜んで協力したいと仰っていました。

こうした動きを受けて、厚生労働省は4月23日、新型コロナウイルスワクチンの接種に限定して、医師や看護師に限られていたワクチン注射を歯科医師にも特例で認めることを決定しました。ただし、医師がいる集団接種会場に限定することなどを条件としています(*)。今は、緊急事態です。一人でも多くの医療関係者にご協力をいただき、接種可能な医師とともに、接種会場も増やすべきです。そこで私は、ご快諾頂ける歯科医師に限定し、歯科医院も接種会場として認めるべきだと考えます。その際には、利用者の事前予約を徹底するなど、通常業務に支障がでないような仕組みを整える事が重要であることは言うまでもありません。

ワクチン接種を希望する方の中には、慣れない接種会場よりも、いつも通っている歯科医院で受けるほうが便利だと感じる方も多くいらっしゃるはずです。また、仮に病院よりも歯科医院のほうで予約が取りやすければ、そちらで1日も早く接種を受けたいと思う方もいらっしゃるのではないかと考えます。

いずれにしても、自治体の選択肢を増やし、接種会場に加え、歯科医師の皆さんも最大にご活躍いただける柔軟な仕組みづくりを、さらに政府に強く要請してまいります。

今後、欧州側での輸出規制等ハードルはありますが、9月末までには接種対象となる日本人全員分のワクチンを確保できる予定です。これからさらに、政府と自治体をつなぎ、強固な接種体制を確立していきます。

*医師法上の特例として、(1)歯科医師の協力なしに集団接種が困難(2)歯科医師が筋肉注射の経験があるか、必要な研修を受けている(3)接種者の同意を得ている―との条件を満たし、自治体が医師や看護師の確保が困難と判断した場合に、歯科医師会などに協力要請できるようになる、という内容。

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この記事を書いた人

岡本みつなりのアバター 岡本みつなり 衆議院議員

米ケロッグ経営大学院修了。ゴールドマン・サックスを経て、公明党衆議院議員(4期目、東京12区選出)。衆議院経済産業委員長。元外務大臣政務官。元財務副大臣。 東京29区(荒川区全域・足立区西部)総支部長。矢沢永吉さんの大ファン。

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